時代はボタニカルブーム。お尻を葉っぱで拭いてみた。

トイレットペーパーがない


「トイレットペーパーがないなら、雑草を使えばいいじゃない?」と、かのマリーアントワネットは言ったとか言わないとか・・・。

 

さて、昨今のコロナウィルスの影響で私の自宅近所のスーパーからもついにトイレットペーパーがなくなりました。

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入荷未定とか書かないで・・・

冷静に考えたら、トイレットペーパーがなくても死にはしないんですが「入荷未定」と書いてあれば、ある時にこぞって買い占めしてしまうのは人間心理として容易に想像できます。
ないなら代替えできるものを探すしかないでしょう。だってないんだもの。
(我が家のトイレットペーパーの残数5ロール)

 

新聞紙で代用できるんじゃないかと考えましたが、時代は今やペーパーレス。新聞を取っていない我が家にはもちろん新聞紙はありません。

 

ネットでトイレットペーパーの歴史など調べてみると、古来より各国では砂、石、木、葉っぱ、紐、トウモロコシの軸や毛、布切れ、海藻、雪など様々なものを用いて尻の始末をしていたようです。

 

日本では、「ちゅうぎ」と呼ばれる木で作ったヘラを使用しており、また蕗の葉は尻を拭くという由来から「蕗」となったという説も。確かにあの大きさと柔らかさは紙に慣れきった現代人の軟弱な肛門にも優しそうです。ボタニカルの力・・・!!

 

というわけで、近所の河原へトイレットパーパーの替わりになりうるであろう葉っぱを探しに行きました!ですが都会に蕗は見当たらないため、公園や河川敷で見つけることができる葉っぱを選び、尻拭きチャレンジを行いました。

 

条件としては

  • 入手のしやすさ
  • 肛門をカバーできる大きさ・幅
  • デリケートゾーンに対する当たりの柔らかさ 

でしょうか?

この3点の条件を満たしたものをトイレットペーパーの代替え品として提唱したいと思います。(なお、便意がそう簡単にはこないのであくまでも肛門への当たりの柔らかさに重点を置いて検証)

 

気づけば春がすぐそこに 

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寒い日がまだ続きますが、春を感じますね。

近くの公園と河川敷へトイレットペーパーの替わりになりそうな条件を満たした葉っぱを見つけに行きました。粘膜近くの皮膚に使用するため、毒性がなく、皮膚を傷つけるようなトゲなどがないというのも大事なポイントになります。

 

しかし、見つけようとすると見つからない。
「こんな洋服が欲しいな♡」と思って探すと無い時のように、「こんな葉っぱが欲しいな♡」と思って探すと無いんですね・・・。

 

小雨振る中、尻拭き用の葉っぱを探すこと小一時間、やっと尻拭き候補となる葉っぱをゲットしました。

いざ!尻拭き!緊張のあまり窄まる菊門!

ゲットした葉っぱは

  • ギシギシ
  • 菜の花

この3種類です。

 

まずはギシギシ

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見た目はホウレンソウみたいな感じ。雑草とはいえ一応食用になるらしく繁殖力も強いため有事の際には役に立つかも。

  • 入手のしやすさ:5
  • 肛門をカバーできる大きさ・幅:4
  • デリケートゾーンに対する当たりの柔らかさ :2

思ったより硬い。有力候補だったのに柔らかさは期待ハズレ。

制服姿はいけているのに私服がダサくて最初のデートでさよならしそう。

 

次は笹

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防腐効果も高いことから、ちまきや笹餅などにも使用される笹。中国では漢方としても使われておりビタミン・ミネラルが豊富。熊笹茶として飲用され味は苦味が少なくスッキリ。
体に良いことしかない熊笹ですが、果たしてお尻には優しいのか?

  • 入手のしやすさ:5
  • 肛門をカバーできる大きさ・幅:3
  • デリケートゾーンに対する当たりの柔らかさ :1

なんとなく想像していたけどハード。繊維をじかに感じる。また幅も心もとなく安心して使えない。香りだけは良い。

イケメンの無駄遣いみたいな?

 

次、菜の花

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食卓でもお馴染みの菜の花・見てよし食べて良しな植物。菜種油の原料。

  • 入手のしやすさ:3
  • 肛門をカバーできる大きさ・幅:5
  • デリケートゾーンに対する当たりの柔らかさ :5

ダントツの柔らかさ、広さ。心なしかシットリしているのは油分のせい?
当たりが一番柔らかく安心感が半端ない。控えめに言って好き…。みんなに優しいけど特に自分にだけめちゃくちゃ優しい、平凡だけど幸せな家庭を築けそう。ただ、時期的なものもあり入手できるのが今だけなのが欠点。

 

まとめ

菜の花が一番私のお尻には優しかったですが、やっぱり普通にトイレットペーパーがあるならトイレットペーパーで拭きたいですね。生まれてこのかた紙しか経験のない私の肛門には葉っぱはハードすぎます。天然のものが良いとか優しいとかイメージを鵜呑みにして使うのは考え直した方が良さそうです。アレルギーもありますしね。

 

今回のトイレットペーパーの買い占めはネットのデマによるものとのことですが、本当に必要な人に物資が行きわたらなくなるのは死活問題です。一時的に殺到したため品薄になっていますが地震などの急を要する有事ではないため水も使えますし、電気もガスもあります。おそらく補充もそんなに時間はかからないでしょう。

不安感に煽られての行動は自分だけでなく周囲をも巻き込みますので、こういう時ほど冷静な判断を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1年越しの約束・セミ食レビュー(後編)

前編はこちらhttps://www.garamu.work/entry/2019/09/11/022848

日本において食虫の文化は一部地域に受け継がれているという。ほぼ時としてゲテモノと称される昆虫食だが、将来的に人口増加に伴う食糧危機を救ってくれるかもしれない。しかし、人類が昆虫食を一般的な食糧にするには超えなければいけないハードルが多数ある。

  • 数を捕まえるためのコストパフォーマンスが非常に悪い 
  • 昆虫(セミ)には旬があるので、常時手に入る食材ではない
  • 環境には優しいが人間の精神にはヘビーな代物である(主にビジュアル面)

我々は捕まえるところから行っているので罪悪感がさらにプラスされる。

セミ=食糧という考えにシフトするには、セミは空を飛び夏を謳歌している生き物だと思っていた38年間の人生を否定しなければならない。しかし、有事に備え訓練しておくことは新たな価値観の目覚めになると言っても過言ではないだろう。

セミの画像ががっつりあります。苦手な方は引き戻してください。

セミを会社へ持ち込む

約束の日、私は保冷剤に包んだセミを会社まで持参した。うっかり誰かが間違えて開けたりしないように周囲の人たちにはセミが冷凍庫に入っていますので宜しくお願いします。」と声かけは怠らなかった。

 

皆一様にドン引きであったが、そんなのはセミを食べようと決心した時から覚悟はしていた。

セミを持ち込んだら爆笑される

就業後、定時ダッシュで中華屋に向かう。先に着いた私と友人でお母さんに「約束のセミを持ってきました」とセミを渡した瞬間

お母さんは爆笑し、厨房の中のスタッフやシェフに「ツーリョ!!&#%&’(&$#)$#%$%&’!!」と中国語で伝達していた。

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テンションぶち上げなお母さん

ニュアンス的には「マジでセミ持ってきたんですけど、ウケるwwwww」といったところか。シェフもスタッフもめちゃめちゃ笑っている。

しばらく厨房が湧いていた。

袋から凍ったセミを取り出し、状態を確認するシェフが「あなたに最高のセミを食べさせてあげますよ。」と言わんばかりに親指を立てた。

 

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鮮度には自信あり

 

夫と友人夫妻の到着を待ってから、料理してもらうことにし、私たちは先に初めておくことにした。この中華屋さんは突き出しで小皿の1品をいつも出してくれる。この日は春雨の炒め物であった。

 

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キクラゲと空芯菜の炒め物めっちゃ美味しい 

 

この中華屋さんのいいところは中華でありがちな大皿料理ではなく、手頃な価格で小皿提供してくれるところだ。あれもこれも食べたい女子には嬉しい。

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インスタを全く意識しない無骨な餃子。

皮から手作りの餃子なんですって

 

そうこうしているうちに夫と友人夫妻合流し、お母さんが「ツーリョ!」と言いながら調理されたセミを持ってきてくれた

 

いよいよ実食

出てきたのは、セミの姿を失わないままの唐揚げである。

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下に轢かれている白いのは春雨を油で揚げたもの 

ビジュアルのインパクトは凄まじく「うわぁぁ。これを今から食べるのか・・・。」

と躊躇していたが、元から昆虫食に興味のあった友人と夫、夫の友人の3人は何のためらいもなく、セミをつまみ上げ口の中に放り込んだ。

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目が合っちゃう…

完全に出遅れる私と友人の奥さん

恐々、口の中に入れるも「噛んでいい?ねぇ、噛んでいい?」と先に行ってしまった3人に安全を確認する。

 

「大丈夫!美味しいよ!!」という夫

違う。大丈夫とかそういう事じゃない。私は今セミを食べようとしているのだ。

人間というのは、味をなんとなく想像で補っている部分があると思う。料理を見た瞬間今まで味わった食材の食感や風味などを脳が認識し「これは食べたことがあるから安全な食べものだ」と認識するからだ。

しかし、38年生きてきてセミは初めて食べる食材である。すべての情報を頭が認識するのに時間がかかる。

 

おっかなびっくり噛む「ん?・・・あぁ〜あーなるほどなるほど。」

にんにくとネギ、唐辛子、ホワジャオ(花山椒)で炒められたセミは、セブンイレブンあたりで「マーラースナック(セミ)」として売られていても何ら違和感がないほどのおつまみ系おやつの立ち位置。

 

食感は、海老の殻を食べているような感じだ
味は正直、シェフの味付けが上手すぎてセミ本来の味は全くわからなかった。
有事の際にこれが出てきたらちょっと1杯やってしまう味である。ビールが間違いなく進む味付け。ちょっとシェフを呼んでくださいと言いたくなるような上手に味付けされたセミであった。

 

プロローグ

今回、友人はセミを食べて非常に満足したらしく、もっとハードルが高いものはないかと次回は「雀」を食べようと提案があった。

 

友人奥さんは「昔、バンジージャンプがどうしても飛べなくて、自分一人だけ諦めてしまった。その時の悔しさがあったからか今回勇気を出して良かった。私でもやれば出来きる!ってすごい充実感がある。今ならバンジージャンプが跳べる気がする」と、セミのお陰で過去の自分と対峙し、心の突っ掛かりが取れたとのことで非常に達成感を感じる出来事だったという。

 

また、快く料理してくれた中国人シェフもまさか日本でセミを料理するとは思わなかっただろう。

 

まとめ

まさか、自分がセミを食べることになるとは全く思ってもみなかったが、セミを捕まえ食べることで様々な経験が得られた。

 

食虫文化の多様性は地域が違えど、貴重なタンパク源である昆虫(セミ)を美味しく食べる為に発達したものだろう。

しかし、今でこそ食虫会の中では割とメジャーなセミだが日本の食虫文化では伝統的な食材になれなかった理由はやはり、旬の食材であるという事と捕まえるのが面倒だからだろうか?

 

命を頂くという事を捕まえる所から成し遂げた事で、味付けの大事さと一緒に食べてくれる仲間は大事だと感じた。

 

 

 

 

 

 

 

1年越しの約束・セミ食レビュー(前編)

世の中には2種類の人間がいる。セミを食べれる奴」セミを食べれない奴」
今年、私は完全に「セミを食べれる奴」になってしまった。

 

来る食糧難に備え、カテゴリーはライフハックとした。
※途中セミの画像があります。苦手な方は引き戻してください。

 

プロローグ 

平成18年8月末、中国の方が営む行きつけの中華料理屋にて友人と2人で飲んでいた時に「中国ではセミを食べるらしい」という話題になった。

 

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オススメメニュー全て絶品です。

私は中華料理屋の中国人のお母さんに「中国の人ってセミ食べるの?」と尋ねたが
お母さんは怪訝な顔をして「セミ?」と答えた。
セミが何なのか通じてないようだったので、スマホセミの画像を見せた途端
「ツーリョ!!めっちゃオイシイー!!」とお母さんのテンションは爆上がり。

 

お母さんの故郷ではセミ(中国語でツーリョ)の幼虫を、捕まえて冷凍しておき親戚の集まりなどで振舞うそうだ。しかも栄養価が高く貴重な食材なため市場では高価な食品なんだとか。

 

友人と私は「じゃあ、来年セミを捕まえてきたら料理してくれる?」と聞くと、テンション爆上がりのお母さんは快くOKしてくれた。

 

 近づく約束の日、湧き上がる後悔

 

正直来年の話だし、ちょっとネタのつもりで「じゃあセミ取ってくるね!」と軽く約束したものの私はとんでもないことを約束してしまったんじゃないかと、日にちが迫るにつれ後悔思うようになった。

(お酒の席では気が大きくなってしまう典型な例ですね)

 

そんな私とは裏腹に友人はセミを捕まえて食べる気満々で、会うたびにセミの捕獲の計画を喜々として話すのであった。

そうは言っても、食べるためには捕まえなければならないのだ。さすがに女子2人だけでは心細いと思い、私は、夫と夫の友人夫妻を巻き込む誘うことにした。

 

ノリノリの夫と夫友人、友人の奥さんはどうやら私と同じ「若干引き気味」だが参加を承諾。

 

童心に帰るセミの羽化・感動の後捕獲の現実

 

捕獲作戦会議(という名の飲み会)の結果、7月の夜に自宅付近の河川敷にてセミの捕獲を決行することにした。あくまでも我々の食の探究心を満たすだけの量を捕まえることとし、1人あたり2匹程度の捕獲に留めることとした。

(乱獲ダメ絶対)

 

7月に入り、我々は河川敷へと向かった。

河川敷には様々な樹木が茂っており、セミの鳴き声もすでに聞こえている。

地面に目を凝らして見ると、地面には1センチほどの穴が空いており、セミの幼虫が地面に這い出してきた穴のようだ。観察して気づいたのだが、不思議なことに全く地面に穴がない木と、地面に数十個ほどの穴が空いている木がある。

 

これは、何年も地下で木の樹液を吸って生きる我が子にせめて美味しい樹液を吸わせてあげたいと願ったセミの母心であろうか。

センチメンタルな気持ちになる私を尻目に、夫と夫友人はセミを探す。

地面を探すも、穴ばかりでなかなか見つからないため頭上を見上げ木の幹や枝を探すことにした。

 

セミ発見!

頭上を探すと、いた!セミだ!

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羽化しているセミ。神秘的ですね!


今まさに羽化しようとしているセミを見つけ、一同は童心に帰って喜んだのもつかの間、夫はセミを捕まえ持参したビニール袋にぽいっとセミを投げ入れる。もはや、夫はセミを食材としてしか見ていないようだ。

 

夫友人も物凄い勢いでセミを見つけ出す。
(結果、一番セミを見つけたのは夫友人)

途中、パトロール中のパトカーに危うく職質されそうになるが、ビニール袋の中はセミの幼虫なので何も問題はなかった。

この日捕まえた幼虫は合計8匹、まだまだ足りないので夫が日を改め、趣味のマラソンついでにセミの幼虫を捕まえに行き合計20匹前後のセミを捕まえることができた。

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場所によっては羽化渋滞の木も

 ここでの反省点は、捕まえたセミをビニール袋に保管していたのだが、歩き回るうちにセミが弱ってきてしまった。次回からは虫かごのような入れ物の方が良いと感じた。あと私の友人は蚊に刺されまくっていたので虫除けは必需品だ。我が家の冷凍庫には約束の日までジップロックに入ったセミの幼虫がしばらく滞在していた。

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冷凍庫を開けるたび軽く悲鳴が出た

食レポは後編へ続きます。https://garamumasala1217.hatenablog.com/entry/2019/09/12/124209